先日、
オーディションでたまたま一緒に組んで演技をした女性と
帰りのエレベーターでも一緒になりました。
普通は、男性の方が手荷物が少なく、身支度が早いからか
さっさと僕一人でオーディション会場を出ることが多いのですが
なのでその日は、その女性とエレベーター内で
「やー、久々に待たされたオーディションでしたね」
などと話しながら、1Fの到着を待ちました。
実際、集合時間から2時間経過してました。(^^;
んで、
会場ビルを出てからも、普通は
「では私はこっちなので」
なんて感じで別れるのですが、その日の会場は僻地にあって、
最寄駅も一つだけ。
二人で並んで駅まで歩くことになったのです。
少し不思議なイントネーションの日本語を話す方だったので
「出身はどちらですか?」
「東京です」
「え、そうなんですか? なんだか不思議な日本語ですね」
「子供の頃からロシアで踊っていて、だから日本語が一番不自由です」
「え、今もロシアなんですか?」
「今はドイツです」
「ドイツ!?んで、なんで日本でオーディション???」
「2ヶ月くらい帰省したので受けました」
なんて話をしている内、空が黒くなり、冷たい風が吹き
あっという間にゲリラ豪雨になりまして……。
二人で近場のビルのエントランスに逃げ込んだのですが
「すごい!なにこれ!?」
「ゲリラ豪雨ですよ、知りません?」
「あー…日本語のなんだっけ、ツユ?」
「違います(笑)」
「シンガポールみたい!なにこれ!?」
てな感じで長いこと色々な話をし、小雨になったのを見計らって
駅でお別れしました。
僕は人の名前を覚えるのが苦手なのですが、一晩寝て起きたら、
オーディション中にその方が付けていたネームプレートが蘇りまして!
忘れる前にぐぐりました。(笑)
幼少からダンスを始めて、足を痛めてからは歌手に転向、
数年前から海外に拠点を移して、色々な活動をされている方でした。
うむー、すごい。
公式weblogも更新止まってたし、ここで名前を書くのは控えますが
海外の視点で「日本の男性は素敵だからもっと頑張って欲しい」
と、不器用な日本語でエールを送っていたのが何だかとても印象的で、
「一期一会ってこういうことか!?」
なんて、一人センチメンタリズムに酔う今日この頃です。