先日、某ディスカウントなコンビニにて買い物をしていたら、
老男性と店員とのやりとりが耳に入ってきまして――
「八朔は ないのか?」
「あいにく当店には……」
「何個か袋に入ったやつ」
「そういうのはミカンしかないです」
「ミカンじゃなくて八朔と言っている!」
「置いてないです」
ちなみにその後も「国産大豆の豆腐が欲しい」と店員に話しかけていて、
ディスカウント店で無茶な注文をするなぁなどと思ったのだけど、
まあそれは別な話。
おれ、八朔なんて何年も食べてない。
そんなにミカンと違うものかなー、
子供の頃に食べたけど美味くなかったよなー、
なんつーか、年は取りたくないなー、
なんて悶々としていると、
別の店で安売りを見かけ、買ってしまいました。(^^;
いやー、皮、超分厚いんだねぇ。
包丁使わないと剥けないじゃん。
面倒臭いなぁ――って、なにこれ!?
美味い!!
苦味と酸味と程よい甘味の見事なバランス。
八朔の良さって、
年を取らないとわからなかったのかぁあああ!!
なんだ、年を取るのって最高じゃん。
――と、自室で一人むせび泣き、老人に詫びた次第。
……でもやっぱり、ディスカウント店で国産大豆の豆腐を
要求するのは無茶だと思うぞ。