スティーブ・ジョブスが逝き、
今度はデニス・リッチーが逝ってしまいました。
スティーブ・ジョブスの演説は、ここで3年前にも話題に
しましたが→
■本当に、人の心を揺り動かす天才ですね。
デニス・リッチーは、UNIXを開発した人物です。
C言語の開発者、と書いた方が知ってる人は多いでしょうか?
僕はMS-DOSより先にUNIXに触れたせいか、
なんとも言えない寂しさがこみ上げます。
いずれにせよ、
今のコンピュータ業界に多大な影響を与えた人物が、
短い間に2人も亡くなってしまいました。
そんな訳で、
舞台も終わって、少し時間も出来たし、
「バトル・オブ・シリコンバレー」→
■こちらを借りて来ました!(公式サイト→
■)
アップル社を設立したスティーブ・ジョブス、
マイクロソフト社を設立したビル・ゲイツ、
この2人が如何にして会社を起こし、
如何にしてWindows、Macintoshを世に送り出したかを描いた
ドキュメンタリータッチの映画。(ただしノンフィクションではない)
スティーブ・ジョブスを演じるのは、
ERのジョン・カーター「ノア・ワイリー」。
ビル・ゲイツを演じるのはアンソニー・マイケル・ホール。
ゲイツ氏があまりに似ていて、僕は大喜びです。
内容はなかなかマニアック。
「パソコン=インターネット」と思っている人には、
良く分からないかも知れません。
パソコンに、まだモニタが付かない時代から始まりますから、
紙テープに穴をあけて(穿孔という)コンピュータとにらめっこ。
マジンガーZで、怪獣が現れると博士が見ていたアレです。
(ちなみに、このシーンで開発してたのはBASICインタプリタ)
他にも、OS、GUI、と言った用語が、解説ナシで飛び交うし
IBMとDOS、AppleⅡ、当時パソコン少年だった僕らを
ワクワクさせたキーワードも沢山出て来ます。
ただ、それらの用語が分からないにせよ、若き彼らの必死さは
画面を通して伝わって来ます。
その必死さが、時にシュールで面白い。
最後の最後は、緊張感溢れる演技でしっかり魅せてくれました。
しかしこの作品、邦題が大変よろしくない。
「バトル・オブ・シリコンバレー」ではダメなのです。
「パイレーツ~」でないと、物語にオチが付かないのです。
最初からタイトルが「パイレーツ~」と知って見れば、
読後のスッキリ感は、もっと高いはず。
ただその一点だけ、残念でありました。